標高800mの天空の聖地は、1200年間変わらず、全てを受け入れる”寛容さ”の原点
紀伊山地の霊場と参詣道として世界遺産にも登録されている高野山。弘法大師・空海によって開かれた霊峰の修行の場には、今も117もの寺院が存在します。
その高野山の広い境内には様々な名所が存在しています。中でも「奥之院」と「壇上伽藍」を二大聖地とし、今も人々の信仰を集めています。
奥之院には、墓石や、慰霊碑なども数多くあり、民族や宗教の違いに関わらず全てを受け入れる寛容さは、高野山が1200年継承してきた精神であり、その魅力となっています。また、夜間には、仏教の修行法である護摩(ごま)供養が行われ、神秘的な雰囲気が漂います。
高野山は、日本仏教の歴史や文化を感じることができる、非常に重要な場所です。
とにかく、高野山は広大なので、是非参拝に行かれる前にどのようなルートで参拝するか計画を立てて行きましょう!
移動時のおすすめは自転車!奥の院など境内は乗れませんが、寺院から寺院の移動など距離があるし坂もあるので、電動自転車のレンタサイクルをレンタルすると!「スイスイ~」っといけちゃいます!
電動アシスト付きレンタサイクルの情報は次の通りです!
高野山宿坊協会のレンタサイクル(電動アシスト自転車)
高野山の宿坊協会が運営しているレンタサイクルで、街の中心にあり駐車場やバス停がすぐ近くにあります。なので、レンタカーで現地まで行き、駐車場に止めてから、レンタサイクルで移動できます。
宿坊協会は観光案内所の役割も担っており、聞けば観光案内もしてくれます!
貸し出し時間:8:30~17:00
料金:1時間400円以後30分おきに100円追加される。 5時間1,200円
貸出可能台数:8台
問合せ:TEL 0736-56-2616
※本ページはプロモーションが含まれています。
大 門
高野山の入口にそびえ、一山の総門である大門。開創当時は現在の地より少し下った九十九折(つづらおり)谷に鳥居を建て、それを総門としていたそうです。大門もちょっと外れにあるので、結構歩きます(笑)
山火事や落雷等で焼失し、現在の建物は1705年に再建されました。高さは25.1メートルあります。左右には金剛力士像が安置されています。この仁王像は東大寺南大門の仁王像に次ぐ我が国二番目の巨像と云われ、江戸中期に活躍した大仏師である運長と康意の作です。
<壇上伽藍>
高野山の二大聖地のひとつです。弘法大師が真言密教の根本道場を開くにあたり最初に整備した場所です。境内には根本大塔、金堂など19の建造物があります。
朱色がひときわ目を引く、高野山のシンボル「根本大塔」
真言密教の根本道場のシンボルとして建てられた、高さ48.5mの日本で最初の多宝塔。美しい朱色が目を引きます。大塔内陣は曼荼羅の世界を立体的に表現しており、胎蔵界と金剛界をひとつに融合した空海独自の立体曼荼羅となっています。
拝観料:500円
高野山の総本堂「金堂」
壇上伽藍の中央にあり、高野山の総本堂である「金堂(こんどう)」は、真言宗の本尊である大日如来を祀っています。金堂は、高さ約21メートル、幅約18メートル、奥行き約18メートルの規模を持ち、木造の三重塔造りで建てられています。外観は、金箔をふんだんに施した美しい装飾が施され、屋根には龍や鳳凰などの彫刻が施されています。高野山の中心的な建物であり、堂内には多くの宝物が収められています。
高野山金堂は高野山の開創時代から存在すると云われる、高野山内で最古の歴史を持つ建造物です。過去に6回焼失しており、現在の建物は昭和7(1932)年に鉄骨鉄筋コンクリートで建てられた7代目だそうです…今でも年中行事の大半がここで行われています。
六角経蔵
鳥羽法皇の皇后であった美福門院が、鳥羽法皇の菩提を弔うため、紺紙に金泥で浄写された一切経を納めるために建立された経蔵です。
一見する小さくて古めかしい六角経蔵ですが、実は経蔵の基壇のあたりに把手がついていて、回すことができるようになっています。この棒をもって右回りに一回りすればお経を一通り読んだ時と同じ徳を得ることができるそうなので、思わずたくさん回してしまいました(笑)みなさんもぜひ一度回して、徳をつみましょう!※かなり力が要ります!
弘法大師が住まわれたとされる「御影堂」
もとは、弘法大師の持仏堂として建立されましたが、後に真如親王直筆の「弘法大師御影像」を奉安し、御影堂と名付けられました。
御逮夜法会(おたいやほうえ)の後のみ、一般内拝が許されています。それ以外では中は見ることができません。
高野山真言宗 総本山金剛峯寺 壇上伽藍
住所:〒648-0211 和歌山県伊都郡高野町高野山152
営業時間:通年 8:30~17:00 受付は16:30まで
無休
拝観料:金堂 中学生以上500円 小学生以下無料 根本大塔 中学生以上500円 小学生以下無料
アクセス:●電車 南海りんかんバス「千手院(東)」下車、徒歩約4分 ●車 阪和自動車道「和歌山IC」から約1時間10分
駐車場:あり(無料)
公式サイト:高野山公式サイト
<奥之院>
高野山、奥之院参道
壇上伽藍とともに高野山の二大聖地。弘法大師入定の地であり、弘法大師御廟は大師信仰の中心聖地です。
入り口から片道約2Kmもあるので、心して行ってください(笑)
参道には、樹齢約700年の杉木立がそびえ、江戸時代に全国の大名から、苗木の寄進を受け、信仰林として今に至ると言います。また皇族、諸大名をはじめ、文人や庶民にいたるまで、あらゆる階層の人々の墓石や祈念碑、慰霊碑が約20万基を超え、建ち並んでいます。(有名企業の石碑もたくさんあります!)
面白いのは、当時敵対していた、戦国武将たちのお墓が、現代では、仲良く並んで立っている事。敵味方関係ないその風景は「諸行無常」なのだと何かに書いてました。
高野山のお坊さんたちの朝は早く、薄明を迎え、まだ薄暗い中で活動が始まります。
現代でも、弘法大師がお堂の中で世界平和を祈るとされる奥の院では、1200年もの長きにわたり受け継がれている儀式があります。
それは、毎朝6時と10時半に食事が運ばれる「生身供(しょうじんぐ)」と呼ばれる儀式です。
すごいですよねぇ…1200年も毎朝料理を用意するなんて…
御廟橋
弘法大師御廟に一番近い橋。弘法大師の御廟の前にかかっている橋なので御廟橋。36枚の橋板と橋全体を1と数え、金剛界37尊を表しています。御廟橋より先は聖域とされ、写真撮影は禁止です。
水向地蔵
玉川のほとりに立ち並ぶ地蔵尊。御供所で求めた経木をここで奉納し、水を手向けて先祖の供養をします。
さあ、奥之院から帰りますが、帰りも訳2Kmの道のり…行きはよいよい帰りは恐い、とは正にこのこと(笑)
高野山真言宗 総本山金剛峯寺 奥之院
住所:〒648-0294 和歌山県伊都郡高野町高野山550
営業時間:(5月~10月)8:00~17:00(11月~4月)8:30~16:30
無休
料金:無料
アクセス: ●電車 南海高野線 「極楽橋駅」から南海高野山ケーブルで「高野山駅」すぐ ●車 阪和自動車道「和歌山IC」から約1時間15分
駐車場: あり(無料)
公式サイト:高野山公式サイト
<金剛峯寺>
高野山真言宗の総本山「金剛峯寺」
高野山は、平安時代のはじめに弘法大師によって、開かれた日本仏教の聖地です。
「金剛峯寺」という名称は、お大師さまが『金剛峯楼閣一切瑜伽瑜祇経(こんごうぶろうかくいっさいゆがゆぎきょう)』というお経より名付けられたと伝えられています。
蟠龍庭
蟠龍庭(はんりゅうてい)は、大師堂(だいしどう)の前にある池を中心に造られています。庭園内には、大きな岩や小さな石、松や竹、梅などが配置され、風景が美しく調和しています。また、枯山水には龍の形をした島があり、その周りには龍が蟠(わだかま)っているような岩が配されています。このように、庭園全体が天に昇らずに地上でとぐろを巻き、潜んでいる龍の姿を表していることから、「蟠龍庭」と名付けられました。
白い砂が雲海を、石が龍を表現し、奥殿を守るように配置されています。日本国内で最も大きいと言われている石庭です。昭和後期に作庭され、その広さは何と2,340平方メートルにも及んでいます。白い砂は京都から運ばれたものらしいです。
高野山真言宗 総本山金剛峯寺
住所:〒648-0211 和歌山県伊都郡高野町高野山132
営業時間:通年 8:30~17:00 受付は16:30まで
無休
拝観料:中学生以上 1,000円小学生 300円未就学児無料
アクセス:●電車 高野山駅から南海りんかんバスで10分 大門行きバス「本山前バス停」下車すぐ ●車 阪和自動車道「和歌山IC」から約1時間10分
駐車場:あり(無料)
公式サイト:高野山公式サイト
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高野山でいただく、ミシュラン精進料理!「中央食堂 さんぼう」
天空の聖地高野山でお坊さんご用達の精進料理を食べよう!
折角、高野山に来たんだから、「お坊さんと同じ料理を食べてみたい!」と思いますよね?そこで、金剛峯寺をはじめ、 山内の数々の寺院へ精進料理を仕出ししている「中央食堂 さんぼう」。 地元の味や旬の食材にこだわった精進料理を盛り合わせた、 かわいらしい定食がおすすめです。
今回、私たちは「精進花籠弁当」2,500円と「胡麻豆腐湯葉巻揚げ」1,500円を頂きました!(写真は「胡麻豆腐湯葉巻揚げ」です)
是非、高野山で精進料理をおいしく召し上がってください!
中央食堂 さんぼう
住所:〒648-0211 和歌山県伊都郡高野町高野山722
営業時間:11:00 ~ 16:00 ※商品売り切れ次第終了 ※日曜営業
定休日:不定休
アクセス:金剛峯寺前駐車場から徒歩約4分
公式サイト:中央食堂 さんぼう公式サイト
いかがでしたか?
高野山は、本当に見るところが沢山あります。中でも奥之院は大きな杉の囲まれているせいか、空気がまるっきり違うのです。
是非、和歌山旅行とセットで高野山へ行ってみてください。
最後に、高野山は至る所に、「高野槇」が売られています。仏花の代用や、神棚に一緒にお供えするものらしいです。無人販売所では1房300円くらいで売られているのですが、管理人は、確か何処かの社務所のようなところで購入したら、1本が100円か200円でした!ちょっと高いですよね(笑)